会社でオリエンテーリング部を作った話

この記事は12/6のオリエンティア裏advent calendar(オリエンテーリング Advent Calendar 2022 - Adventar)の記事です。

 

京葉OLクラブ・GROKの吉澤です。毎年advent calendar書いている気がします。書きたがりです。普段はOK-infoの記事も書いています。(書く人募集中です。)

同期の坂野に「今年も裏advent calendarやろうよー」と言ったら一瞬で用意してくれました、感謝です。

 

本題に入ります。昨年12月に会社にオリエンテーリング部を設立したので、その内容について記載します。

 

主に学生の方向けに説明しておくと、一般にそれなりの規模の会社には部やサークルがあります。ゆるくやるところもあれば、それこそ陸上とかの大きな大会に出るようなところ(実業団というのかな?)もあると思います。しかし、一般的には大学のサークルに比べると活動は決して盛んであるとは思えず、私の会社では部に所属している人は体感で10-20%程度でしょうか。

なので、私の感覚では部に入るのもかなり珍しいし、新しく部を作るなんていうのはレア中のレアなことです。そんな中で作ってしまった話になります。

 

<どうやって作ったの?>

先述の通り、弊社には社内サークル活動があります。

サッカー、野球、バスケあたりのメジャースポーツがいくつかという感じでした。数は少なく、私が興味あるサークルはなかったです。社内サークルとは縁がないまま過ごすのかなと思っていました。

 

ところが設立条件を見るとかなりゆるく、「(できれば)4人以上の集まり」という程度のものでした。意外とやろうと思えば行けるかも?と思いましたが、オリエンテーリング経験者をそんなに大きくない会社で4人も集めることができるわけはありません。ここは社内の自分の仲の良いグループを巻き込みました。彼らはもちろんオリエンテーリングのことはほとんど知りませんでしたが、興味をもってくれました。とりあえずこのグループメンバーでオリエンテーリング部を申請してみることにしました。

 

果たしてこんなもので承認されるのか不安でしたが、簡単に部として承認されました。動いてみれば意外と何とかなるものです。

 

<なんで作ったの?>

ポイントは大きく2点あります。

1つ目はコロナ禍で出社形態が大きく変わったことです。弊社はコロナ禍以降テレワークが常態化して、私の課はほとんどの人が毎日テレワーク、おそらく社内でも半分くらいはリモート勤務だと思います。テレワークは通勤時間がかからないなど大きなメリットがありますが、逆に大きなデメリットがあります。ご存じの方も多いと思いますが、「人とのコミュニケーションが減る」ことです。コロナ禍以前では社内で当たり前にしていた雑談は減り、同期など部をまたぐような関わりは減り、接する人の数が極端に絞られました。特定の人と特定の話(主に仕事内容)しかしない環境ができあがります。人にもよると思いますが、私にとってははっきり言って面白くないです。

このような状況では交友関係は一向に広がりません。これを解決するにはオンラインだけでは難しく、リアルなつながりを持つ必要がありました。そこで社内コミュニティを作成してしまえば良いじゃないかということになりました。ただし賛同者がいるかは未知数でした。

 

2つ目は会社から社内サークルに補助金が出る(らしい)ことです。団体で活動していれば、大会参加費、宿泊費、資材の補助が合計で年に数万円出るらしいので、これを使用しない手はありません。ただし法人用口座を作る必要があり、これがものすごく面倒です。

 

<新歓活動>

弊社には各サークルが新人向けに説明会を行う場が4月に設けられています。1時間の枠を全サークルで等しく分割するものです。今年は約8分のプレゼン時間がありました。これ以外では社内サークルについて知る機会はほぼ皆無であり(自分の意思で社内サークル一覧を見るしかない)、事実上唯一のアピールの場所です。

 

とはいえ、12月にとりあえず作った団体の活動実績などありません。

本来、活動実績がちゃんとあるサークルや2年目社員(最も年次が新入社員に近い)がいるサークル、若手が多いサークルが多少有利なのですが、コロナ禍でどのサークルもほとんど活動できてなかったようです。この2年間社内サークルに入った社員はほとんどいないようで、入社2年目・3年目がプレゼンしている団体もほとんどいませんでした。これは追い風だったと思います。

 

私は大学の新歓担当をやっていたこともあり、オリエンテーリングの説明をするのには慣れていましたが、8分という枠で何を伝えるかというところは結構悩みました。色んな大学の新歓用twitter, Instagram, HPなどを見させてもらいました。一方でプレゼン相手が大学生ではなく、社会人1年目というところには注意が必要でした。

・基本的に平日の時間はあまりない

・土日がメイン

・「このスポーツは大学から始める人がほとんど」の決まり文句は使えない

・インカレはないので「この大会で勝つのを目標に頑張る」のような文言は使いにくい

・社会人は大学生以上に運動の習慣はない

 

頭を使うスポーツ、森がきれい、自分のペースで走れる、ゆるめで新しい団体であることなんかを前面に出す感じでプレゼンはしました。ちなみに「オリエンテーリングを知っている人いますか?」と聞いてみましたが、約80人のうち知っていたのは2人でした。

 

プレゼンは割とうまくできた手応えがありましたが、翌日も翌々日も入部希望のメールは来ず、これはダメかもなーと思って結構萎えていました。しかし、1週間くらい経って、1人から興味があるというメールが来ました。彼と天王洲アイルのコースを一緒に回りました(ギルド・フォー・オーの方、会社近くのテレインの地図ありがとうございます)。オリエンテーリングが楽しかったかは分かりませんが天王洲アイルにテンションが上がった彼は晴れて入部してくれました。いやもう本当嬉しかったです。(ちなみに私も初めての天王洲アイルでしたが確かにテンション上がる区画がありました。)

 

そのあとは特殊で1人目の人が2人目を連れてきてくれました。そして、つい先日「オリエンテーリングに興味あります」という人が突如2人も現れました。こうして所属している人は合計8人になりそうなところです。

 

最初に入ってくれた人に入った理由を聞くと、

・先輩社員と話す機会が少ないのでサークルで関わりを持ちたい

・私の所属していた部署に興味があった

個人競技が良い

・サッカーとかはきつそうだけど、この団体は最近できてるし、ゆるそう

 

だそうです。

 

これを聞くとどうやら他の団体と差別化されているということが重要だったようです。

 

<活動>

・7月に野川公園オリエンテーリング大会に参加

・食事・飲み

・皇居ラン

くらいです。9月まで活動の制限があったこともありますが、地図読みもほとんどしていません。まだ言うほど活動できてないですね。

 

課題としてはフォレストに行く難易度が高いことが挙げられます。新歓向けの大会や新歓用のコースは4-6月くらいに提供されますが、完全にこの時期を逃してしまいました。また、普通なら新入生でもオリエンに行き続けることで「東京から日光や富士は近い」と洗脳(笑)されるのですが、この状態にもっていくことができませんでした。フォレストの大会に誘っても「栃木はちょっと遠いですね」…と断られています。栃木がダメとなると非常にきついことが分かりました、矢板・日光は偉大です。最初にフォレストに入るのは東京・埼玉で開催の入間市大会やJC大会のある4月になるかな…。(各方面にお願いなのですが、近場で開催される機会があったら是非混ぜていただきたく。)

 

また、自分がクラブに所属していながら、会社のサークルもやるというのは体が2つほしい状態でそこそこ大変です。行きたい大会を優先するか、近場の大会で一緒に回るかとかですね。

 

<今後>

まずはちゃんと活動を活発化させることが大事ですが、その先としてはどこかの企業のオリエンテーリング部と対抗戦とか交流会とかしたいなんて思っています。本社がとても近いのでまずはソニーOLCと何かできたらいいな。あとはリレー大会にチームを出したいですね。