全日本スプリント振り返り

駒沢公園の全日本スプリント。結果はコントロール飛ばしによるDISQ。完走でも27位。渋いレースだった。

 

<対策とコンディション>

対策は入念にした方だと思う。昨年のように地図を新しく書くことはしなかったが、スタジアムの構造の把握は時間をかけた。1F⇔2Fの移動の導線、スタジアムへの入り方、どこの柵が空きそうなのかというのはしっかりと確認した。

 

スタジアム部分が難解、橋の立体構造は面白いから使うだろうが知っていればそこまででもない、あとはパークOでスピードが出せる、コンピを組みやすいのは左上のエリア…などといったことを考えていた。

 

旧図とストリートビューは早くから読み始めたがコースを組むのは遅かった。PCの充電器が不調で年末年始でPCを動かすことができず、最初に組んだのは1/4だった。紙で印刷して手書きでやるべきだった。

 

1/5夜に一緒に対策していた桃井、桑原、そして用松、清水と対策zoomを行った。プログラム、公式掲示板の読み合わせを行ったあとで立体構造の説明、特にスタジアム周りはどういう階層をしているのかという説明をした。さらに桃井が組んだコースでランニングワイルドを3コース分くらいやった。ランニングワイルドは初めてやったが、対策としてかなり実戦に近いところまで落とし込めている気がした。驚いた。

 

1/6、つまり本番前日にまあこんなもんかなと思うコースが組めた。コースはサイクリングロードの柵をいくつか塞ぎ、さらに人工柵を多少設けた。優勝予想タイムと東京の公園ということで人工柵は少なめ、コントロール数もそこまで多くないだろうと予想した。これよりは簡単なコースだろうと思いながら作成した。ランニングワイルドのコンテンツにもしてもらった。

 

予想コース

スタジアムを通る13→14と16→17、19→20が肝。13→14はスタジアムを通るかサイクリングロードを渡るかの2択。これは本番の14→15の逆向きに近かった。16→17、19→20もスタジアムを通るルートを検討するレッグとなっている。19→20も本番の3→4と同様に一度スタジアム脇の通路を通るのが早い。また自分で言うのもなんだが、19の下側の2本の人工柵は面白い置き方だと思う(現地では塞げないかもなとは思ったが)。また、11→12はサイクリングロードで外巻きするか、内側を攻めるかという要素があり、これも本番の3→4の要素にやや近いかもしれない。

スタート近くのループ橋の北はスタート地区から競技者の動きが見えそうだと思い、立ち入り禁止にしてみた。(実際はループ橋を下ってくる人が見えたがミスルートらしい)

コースとしては結構良い感じのなのでは?と思っていた。なお、実際の回し方はだいぶ違った。スタートの位置も上側の階層だったし、最初から南に回すとは思っていなかった。

 

あとはおまけ程度にフィジカルとかのことを書いておくと、9月の粉砕骨折はだいぶ回復したが、ペースはキロタイムでピークより10秒遅い状態。スプリントも東北大前日、真岡、潮風公園と全く結果が出なかった。特に11月中は40位も無理だろうと思っていた。それよりも12月に3度も発熱し(ウルトラランの疲労、インフル(解熱まで5日)、牡蠣にあたる(体重2kg減))、完全に全日本に向かっていく気持ちが失われていた。気持ちが戻ったのはプログラム出てから。KOLA大会で3位入賞して自信を取り戻した。

 

12/29は目白でスプリントトレ、12/30に野川公園自主トレ、1/3はKOLA大会に出るなどスプリント練習は欠かさなかった。これは良かったと思う。

 

 

<当日スタートまで>

当日駐車場からスタジアム通路を通り、会場入り口までで見える範囲をりょうすけや萌恵ちゃんとかと入念に見た。3つくらいコントロールが見えた。北側のA藪とオープンの境くらいに青黄、このエリア通れないのだろうか。さらにスタジアムすぐ西の広い舗装区域に青黄があるのに気づいた。南から来るとスタジアム通路に一度入らないと北に抜けられないことはこの時点で分かった。

デフケースを買う機会を逃していて当日会場で買った。

選手権待機所着いたら案の定、暇で選手と結構話した。前日に安全ピンを箱で買ってたから他の人に数本あげる余裕もあった。途中でボードゲームした。1から100まである数字のカードを円状に置いてくみたいなやつ。結構面白い。なんか勝ってしまった。

待機所の入り口付近からは一般の選手が結構見えた。一般の勝負レッグで階層を間違えてツボっている人がたくさん来る。インカレの選手権出るレベルの人でも結構間違えている。渡河点以外でサイクリングロード切っている選手も結構たくさんいた、大抵はあとで気づいていたけど良くない。(あとから見たらD藪表記の)建物脇の超細い通路を行って多分行けなくて戻ってくる選手も。コントロールは2階部分についていて、階段で登る必要がある。確かに何も対策していなくて初見だと難しい。

 

アップはいつも通り。他に東北大前日大会と新潟全日本の地図を読図した。

一般の表彰で桃井が優勝しているのを知った。さすが。

女子選手の動きはビジュアル後だいたい左に行ってた。北へ行くレッグが来るのだろうか。

桑原も早そうだった。ついに大きい大会で結果残したなと。(後で見たら3位、すごすぎる。おめでとう。)

自分も結果残したい、そんな風に思っていた。それと2人ともかなり早いのは対策がハマっているのだろうか。それなら行けるんじゃないか。

 

<レース>

前は小山さん、後ろは小寺だったが、追いつきたいとか追い付かれるかもとかは、あまり意識してなかった。小山さんとはレース前結構話した。

北江がスタート1分前にいた。

スタートが上の階層なのは把握していた。

 

△→1→2

スタートして階段を上ると、橋へ行くのにどこを通ればいいのかパっと分からず、いったん柵のかかっている橋に行ってしまった。10秒以上のミス。そこからのルートチョイスは何度もランニングワイルドでやったものだったので難なくベストを選択。橋のところで名前呼んで応援してくれる人が何人かいた。1の斜面で転倒。少し焦る。1→2で上に脱出してしまい、これは遅い。

 

2→3

2で止まって読んでしまった。全体的なことだがいつもより緊張していてルート選択に時間をかけてしまった気がする。距離的にはベストルートだったが3の手前階段でなくスロープを登ってしまう。

 

3→4→5

これも読み切れておらず、数秒止まって読んだ。真ん中ルートが見えて遅くなさそうなので選択。外側(サイクリングロード)は見えてなかった。この区間は意識的にプッシュ。ラグビー場(?)周りまで来ればナビが簡単なので先を読む。「4→5は左右比べて右が全然短そう。A藪を突っ切るのが早そう。」

4→5もサイクリングロードの渡河点だけ気をつけていく。

 

5→6

「さっきの柵を戻り、道を渡って右」という頭だったが、誤ってさっき渡った渡河点でサイクリングロードを渡ってしまう。A藪に迷い込む。ラグビー場?が見えておかしいのに気づく。サイクリングロードを渡る時点でなぜ気づかないのかって感じのミス。戻って6へ。ミスタイムが25秒つく。結構やったなという感覚。

 

6→7→8→9

基本走るだけ。が、8の脱出ででかい道出るときに立ち入り禁止に入りかける。この日、全体的に脱出の意識、次のレッグの意識が弱かった。

 

9→10→11→12→13→14

9→10は右、10→11は左を選択。10→11で右ルートは読めてなかった。

この後11をスルーして12に向かってしまうのだが、これがなにが原因なのだかずっと分からなかった。だが、どうやら手前にA藪にあったポストを見て何かしらの理由で勘違いしたらしい(位置はかなり違う)。実際そのあとは少し現ロスした感覚だった。

飛ばしたことなど一切気づかずにスピードを上げて12に。この辺りでもうほとんどこの先のルートチョイスはなく、走らないといけない区間だと気づく。12→13→14も必死に走るが、14→15は読めていなかった。

 

14→15→16→17→ゴール

14直後でまた止まる。このルートチョイスも結構やったはずだがサイクリングロードのルートを選べず。15番手前の階段が塞がれているのがあまり認識できておらず、実行でもミス。相当悪いルート選択したなという感覚。

15からは再びスピードを上げる。16が見えてから地図は見ずにひたすら走る。ゴールまで距離結構長いなと思った。

競技場入ったら遼平の実況が聞こえた。なんか自分のこと話していた。気持ちが良い。実況してるってことはそんなに悪くないのかなと思いながらフィニッシュ。すぐ前にゴールした小山さんが見える。抜けなかったらしい。あんまり良くなさそう。

 

5→6がいらないミスだったなと思いながら計セン通すと不通過を告げられる。腕の方も読み込むが不通過。嘘やろって思いながら地図を見ると該当コントロールに確かに行った記憶がない。しょうもないミスで全日本が終わってしまった。

 

あんまり話す気にもなれなかったがボードを見たら中野、そして碓井が早い。碓井には自分が完走していても1分くらい負けている。碓井は最近全然走ってなさそうだったから本当に驚いた。stravaに記録載せてなかったんだな。後で聞いたら我々がやってたランニングワイルドもやったらしい。ぬかりがない。そして中林とかと戦況を見ていた。

 

用松早そうだが本庄がさらに早そう。あの用松より1分早いって何事。

本庄が15分切ったと聞いたときは驚いた。このコースで15分出るのかよ。

さらに小牧が本庄より早いタイム。信じられなかった。すごすぎる。

ねもけい、りょうすけ、ばなさん…順当に早い。

そして気づいたら碓井が入賞していた。おめでたい。

 

 

あとでラップを見たら用松もビジュアルまで6位とかだった。おしい。

結局一緒に対策した中で良いところなし、かすりもしなかったのは自分だけ。悲しくなった。

 

ライバル選手に用松と碓井はずっとあげているのだけど、随分離されてしまったなと思うと同時に、目指しているレベルとしては決して間違ってなかったんだなと思った。

 

<ラップを見て>

タイムは17:24。11番に行っていると+7-8秒くらいか。△→1、5→6のミスを除いてやっと16:50。トップと遠いのはもちろん、入賞ラインからもまだ40秒以上ある。

巡行は110で思ったより出ていたが、戦えるレベルではなかった。結果を見ると巡行106くらいないと勝負にならない。

ミス率は推定9%くらいあった。こっちもしょうもないミスをなくさないとどうしようもないが、いまいち真因が分からない。走力低下から走りに余裕がなく頭が回らないというのが仮説だが果たして。

 

ちなみに翌日の上尾大会でもDISQした。こちらは同一特徴物の隣ポが先に見えてしまったもの。終盤の地図の読み込みが甘かった。

 

<雑感>

・そんなに人多く感じなかったが、バスケコートのところは確かにパープルかけていて正解、たくさん人いた。

・駒沢で概ね事故もなく開催できたのは普通にすごい。コントロールガードや渡河点役員がたくさん人数集められたのが大きいのだと思う。

・璃土くんのところに実行委員長挨拶後すぐに行った。まだ若いのにすごいな。彼はEA研修会で一緒だった数少ない若手だったので、色々と思うことがあった。お疲れ様。

・総じて運営陣すごい。本当にありがとうございます。

・女子結構ビジュアルコントロール飛ばしていた模様。稲毛さんはもちろん、鷲津さんも入賞惜しい。

・ラスポゴール200m(?)走で女子選手に敗北。羽鳥さん速すぎるやろ(2秒差がついた)…、さすがインカレチャンプ。川瀬さんも速い(同タイム)。

・ランキングポイントでMEはまあこんなもんかって感じだけど、M21Aが跳ねすぎてる。一度60位圏外に落ちる気がする。ペナの罪は重い。

 

<今後>

変わらず上を目指そうと思う。

走力UPに力を入れる方針も不変。

ただ、今年はスプリントのランキング大会になるべく出ようと思っている。

今年はたくさん実戦したい。

そして自信をつけたい。

スプリントの合宿、非公開練習会などあったら是非お誘い下さい。