利根川江戸川サイクリングロード(170km)ウルトララン

2023年12月2-3日で170kmのウルトララン(ロード)を完走したので書いてみます。

(ログは分割されてしまいました。)

前半

後半

 

 

はじめに

東京と千葉の境にある江戸川。この河川敷を走ったことがある人は多いかもしれないですね。サイクリングロードが整備されていて非常に走りやすいです。

では、このサイクリングロードがどこまで続いているかご存じでしょうか?

このサイクリングロードは江戸川・利根川の分岐点を越えて、利根川を上流に進んだ群馬県渋川市吾妻川公園まで続いています。その距離はおよそ170km。

 

さて、渋川から逆方向に進むことを考えると、最後に旧江戸川に入ればディズニーランドに到着します。群馬からディズニーランドまで行くなんて夢のようですね。では、これを走ってみましょう、しかも自転車ではなくてランニングで。

 

これが今回の企画です。

 

170kmを走ることにした理由

2021年のウルトラオリエンテーリングで100マイルの存在を知り、挑んであっさり跳ね返されました。当時走れたのは100km。

しばらく100km以上は避けていましたが、なんかの時に利根川サイクリングロードはどこまで続いているんだろうと調べてしまったんですよね。そうしたらちょうど170kmになると。先端から最後まで走れるしロード100マイルも達成できる、一石二鳥でこれは走るしかないですよね(謎)。

あとは新大のoois氏と100マイルの話をよくしていたからだと思います。やっぱ周囲にそういうことしてる人いると挑戦してみたくなりますね。

走りこんでる距離的にも今年は自己最高(平均で月200km超)で、最後まで持つんじゃないかなという自分への期待もありました。

 

 

170kmとはどれくらいの距離なのか

さて、170kmってどれくらいの距離なのでしょうか。とても長いとは分かっていてもいまいちピンと来ない人も多いでしょう。私ももちろんその一人。

 

起点を東京駅として、ざっくり調べてみました。

まず、オリエンティア界隈でも有名な日光。東京から東武日光まではgoogle mapの最短経路で130km、yahoo乗換案内で137kmです。同じく年に何度か行く矢板も距離はほぼ変わりません。

次に富士(ここでは富士山こどもの国としました)を調べてみましたが、日光・矢板より近くて120kmくらいです。

つまり、よくオリエンテーリングで行くテレインまでの距離よりはだいぶ長いということです。

 

調べてみると170kmというのはだいたい以下に相当します。(いずれも最短ルート)

・東京駅→静岡駅(171km)

・東京駅→勿来海水浴場(福島県、174km)

・東京駅→三国峠(群馬・新潟県堺、170km)

・東京駅→小淵沢駅(167km)

 

遠くない???

想像以上でした。全部関東じゃないですもんね。

 

ルール

 

・コンビニ・自販機・その他店舗の利用は自由

・制限時間36時間以内

・荷物の輸送の禁止(誰かに荷物を運んでもらうのはNG)

・仮眠する場所は屋内・屋外問わず自由。ルート上以外でも良い。(後述)

 

36時間以内にしたのは、以前挑んで完走できなかったウルトラオリエンテーリング(175km)が36時間以内だったため、これに倣いました。

冬に実施する都合上、仮眠する場合は屋内で仮眠しないと最悪生死(少なくとも風邪をひく)に関わるのですが、いかんせん夜間で通過しそうなコース上にホテルもなければ、24時間営業のネットカフェもカラオケもありません。大きな町は羽生を過ぎると、70kmくらい先の三郷・流山くらいまでないのです。(春日部は中心部が川から離れてる)

仮眠場所も本当は条件を課した方が良いのですが、割とどうしようもなく、ここは妥協しました。まあ完走できれば良いでしょうと。

 

コンディション

<身体>

4月-8月まで250km前後を走っていましたが、9月下旬に腕の粉砕骨折とその手術があって、1か月ほど走れなくなりました。リハビリは今も続いています。10月半ばからトレーニングは再開しました。

実はこのウルトラランの前の週にはつくばマラソンがありました。3時間をギリギリ切れなかったものの、比較的回復は早く、木曜にはペース走をしていました。

身体の調子が悪くないことを感じ、マラソン1週間後ですが、挑むことにしました。

ちなみにこの週のスケジュールはあらかじめ空けておいたのですが、なぜ空けているのか思い出したのは木曜日でした。急いで実家にシューズを取りに行きました。

<天気予報>

2日とも晴れ予報でした。ちょっと寒そうですが、決行を決意します。

 

170kmの長い道のりのスタート

前日の金曜は意外と仕事が終わらず、20時まで仕事をしていました。

食事やら準備やらで寝たのは23時。寝る時間を削られてしまいました。

土曜日は予定通り朝5時に起床して渋川に向かいました。大宮→高崎で鬼の新幹線課金しました。疲労軽減と少しでも睡眠時間を確保したいというのが目的です。普段は絶対やらないです。新幹線で朝食の菓子パンを2つ食べました。

渋川に前泊することも考えましたが、当日の始発でも8:30にはスタートできそうなので見送りました。何よりも仕事が全然終わらなかったので結果的には正解でした。

 

渋川駅ではnewdaysのコーヒーを飲み、補給用のゼリー飲料を購入。8:20のバスに乗り、「地蔵前」というバス停で降車。このバス停からスタートの吾妻川公園までは1kmほどです。

吾妻川公園は利根川サイクリングロードの終点です。突然舗装路が終わっています。入念なアップを済ませて、スタートします。この時の時間が8:50。翌日の20:50が36時間の制限時間となります。

サイクリングロードの舗装が突然終わる。ここが吾妻川公園

終点の表示

 

 

 

<吾妻川公園→玉村町のコンビニ→坂東大橋(40km地点)>

 

最初は利根川ではなく、支流の吾妻川という川沿いを走ります。川沿いといっても木々でそんなに川見えるわけじゃないんですけどね。

ちょっと道が単純ではなく、道路を横断したりしますが4kmほどで渋川に着きます。

渋川の大正橋で利根川に合流します。ここからは整備された分かりやすいサイクリングロードが続きます。右岸を走ります。

走っているとこんな看板が出てきました。

「海から186.5km」

絶望しそうな看板ですよね。でもよく見るとこれは銚子の利根川河口までの距離のようです。向かうのは旧江戸川河口です。でも0.5kmおきに出てくるのでなるべく無視していました笑。

海から186.5km

 

 

13kmくらいで早くも靴擦れし始めてることに気づきます。紐を固く結びました。

 

途中前橋のあたりでは見たことある光景が出てきます。私は昨年ぐんまマラソンに出場したのですが、ぐんまマラソンでもこのサイクリングロードを少し走るのです。

川沿いのはずなのに意外とアップダウンがあり、マラソンでも大変苦しんだ場所ですが、スピードを落とさず通過しました。

 

群馬で一番高い建物、群馬県庁を横目に見ながら駆けていきます。

 

小休憩を2回挟んで進み、最初のエイド、セブンイレブン玉村福島店に到着です。

ここでは、豚まんを食べました。

他は(ここからずっと同じなのですが)、ポカリ、水、ゼリー飲料の中で足りないものを買います。ここではゼリー飲料を1つ買いました。

 

しばらく右岸を走ってきましたが、五料橋で左岸に移ります。これは烏川という川が利根川に合流するのですが、その影響で右岸のサイクリングロードは行き止まりとなるからです。

 

左岸をさらに走りますが40km手前でアクシデント。肩と首がものすごく痛くなってきました。5:50/kmくらいで走ってたペースが6:20/kmくらいまで落ちてきます。

なんとか坂東大橋(40km地点)に到着しますが、きつすぎて河原に倒れこみました。

 

やはりマラソン翌週に走るのは無理なのだろうか…。電車で帰りたい…。そんな思いが頭をよぎります。最寄り駅を調べるところまではいきました。(7kmも離れてました)

 

10分くらい休むと少しマシになりました。

過去の経験から痛くなる原因はどうやらフォームにありそうです。肩が上がってるのだろうと推定しました。

ここからはペースを落としても良いのでとにかく肩の力を抜いて走ることに集中することにしました。

 

<坂東大橋→行田>

坂東大橋を出ると、次のエイドは30km先です。遠く感じます。畑が広がっている景色も全然変わりません。

ちょっと疲労を誤魔化したい、気づいたら進んでる状態にしたいと思って、ここからは音楽を聴き始めました。肩や首の痛みも出ず、10kmくらい順調に進みました。さらに進みますが第2のアクシデントが。57km付近から急に足が動かなくなってきました。数百m進んでは止まっての繰り返し。多分ハンガーノックだと思います。よく考えると、ここまで補給したのはわずかにポカリ1本と、ゼリー飲料2つのみ。脂肪燃焼して走れればいいなとか思っていたのですが、カロリーが足りておらず整合性はつきました。しかし、補給できるものがほとんどない。少ししかないゼリー飲料を3回くらいの小休止で分けて飲み、必死に進みます。気温も下がってきて非常につらい時間でした。

やっとの思いで69km地点にあるローソン行田酒巻店に到着。ここでは温かい紅茶とプレミアムロールケーキを補給しました。さらにカロリー不足に悩んだため、ゼリー飲料の他にチョコを購入しました。

 

景色はずっとこんな感じ

 

<行田→栗橋(96km地点)>

行田のローソンを出ると日が暮れていました。ナイトセッションです。ライトを装着します。とはいえ分かりやすい道、人もほとんどいない…順調に進める予定でした。

 

ところが利根大堰を過ぎると待ち受けていたのはなんと通行止め。堤防工事をしているらしく、迂回を余儀なくされます。道の駅はにゅうのあたりまで畑の中の暗い道を進みました。ここから堤防に復帰します。遠くには花火が見えました。冬なのに花火?と疑問に思いましたが翌日に調べてみると渡良瀬遊水地のあたりで花火大会があったようです。そんな中で伊勢崎線の高架をくぐって少し行くと再び通行止めに。ちょっとおかしいなと思った私は堤防工事について調べることに。するとなんと栗橋までずっと通行止めになっていると。仕方なく迂回路である道路を走ります。

 

この迂回の影響は大きかったです。堤防の上は意外と寒くないのですが、下に降りると急に寒さを感じます。これは冷気が下に溜まるからです。さらに迂回路もただの一本道ではなくて少し頭を使います。また、暗い上に自動車がたくさん通るのは結構なストレスです。道の脇に用水路もありました。気を遣う場面が多いのです。

 

カロリー的には復調した私でしたが、さすがに足が疲れてきて走れる距離が少なくなってきました。ところどころで歩くのを組み合わせながら進みます。気力で耐えます。

 

栗橋まで6kmの看板が出てきたあたりで車が増えてきました。歩道を走りますが、あまり整備されてなくて非常に走りにくいところでした。ずっと上は半袖で走っていましたが、栗橋まで残り4kmのところでついにウィンブレを着ました。想像以上に気温の低下が早いのです。まだ20時ですが、あとから調べるとこの時点で4℃でした。特に顔が冷えてきました。ウィンブレ下ももっと早く着るべきでした。

 

栗橋から先はバーミヤンあたりで夕食を食べて仮眠しないで進むか、あるいはどこかで仮眠するか直前まで悩んでいました。ですが、想像以上の寒さにより、仮眠しないで(というか夜通し屋外にいて)動くのは危険と判断。最低気温の予報も氷点下です。というわけで仮眠することにしました。そうなると無理に早く進む必要がないので栗橋までの4kmは歩きました。21時過ぎに栗橋駅に到着、ここまで96kmでした。東武との接続駅で大きい駅と思ってたのですが、思った以上に何もない駅でした。しかしコンビニはあったので駆け込み、温かい飲み物を口にしました。

 

さて、どこで仮眠をするかということに悩まされます。栗橋には何もないので他の街に移動しなくてはいけません。始発電車の到着を考えて最初に思いついたのは小山。しかし、24時間やっているネットカフェは駅から結構離れていました。次に思いついたのは大宮です。ネットカフェも何でも確実にありますが、始発は朝6時前と遅いです。よく見てみるとこの始発は上野5:10に出る電車です。ということは私の住んでいる豊島区からもこの始発に乗れます。

ネットカフェとかで過ごすよりも自宅に1回帰るのが丸いという結論になりました。なんだこれ感がありましたが、別に家に帰っても何か突然力が湧いてくるものがあるわけでもないですし、費用が安く済むだけです。しかもそんなに寝れません。時間的には2時間ほど失いますし、家まで最寄りから片道1kmはあります。むしろ不利まであります。

 

(※全然思いつかなかったのですが、実は幸手(栗橋から東武で2駅)に快活clubがあったらしいです、しかも駅からそんなに遠くないです。他にも対岸ですが境町に24時間営業のスーパー銭湯があるようです。)

 

宇都宮線に乗って移動します。脚は100km弱走ったにしては比較的動くな、といった感じでした。まだ階段も普通に上り下りできました。

 

夕飯はサイゼリヤでミラノ風ドリアとカルボナーラを食べました。食べとかないと、と思って多めにカロリー摂取しましたが消化するのが大変でした。寝る頃には24時を回っていました。電気を消して寝ると起きれなくなりそうなので、つけたまま寝ました。

 

<栗橋→南桜井(121km地点)>

翌朝、目覚ましのアラームで4時に普通に起きれました。

身体はまあ70kmなら最後まで行けるのでは?といった感じ。激ヤバな疲労感ではなかったです。

 

始発で栗橋に移動。6:04に到着します。

近くのローソンでホットコーヒーを飲んで、そしてアップをして気持ちを高めていきます。

栗橋からは堤防の通行止めはないはずと思っていましたが最初のポイントからは入れず。利根川橋の南くらいから河川敷のサイクリングロードに入りました。朝早いですが地元の人と思われる人に何人か遭遇しました。

外は氷点下で寒いのですが、日が出てくるとずいぶんマシになりました。やはり太陽の力は偉大です。

100kmのところで止まった際に誤ってGARMINのデータを保存してしましました。痛恨のミス…。

前日の最後の方は7:00/kmくらいのペースでしたが、この辺りは6:30/kmくらいは出ており、仮眠で少し回復したのかなと思いました。

106キロ地点のあたりで利根川とお別れして江戸川に入ります。今度は(江戸川の)河口から59kmといった看板が出てきました。これはなんと250mおきに出てきます。

 

栗橋から15kmくらいで早くも足が疲れてきます。とはいってもアクシデントでもないので特にできることもありません。走る→歩く→走るを500mおきくらいに繰り返しました。ラップ7分台で走れたらすごーいと思うことにしてました。

脚の疲労を誤魔化しながら121km地点の南桜井セブンイレブン庄和西金野井店に到着。やはり豚まんとコーヒーを口に入れました。

 

利根川の向こうから日の出

 

<南桜井→三郷(140km)>

次は約20km先の三郷を目指します。三郷まで来れば東京都が見えてきます。

ここもつらいので音楽を聴いていました。

ここまで走るのと歩くのを組み合わせて来ていました。歩いている分には問題なかったのですが、130kmくらいでいよいよ足裏の疲労が顕在化。歩いていてもめちゃきついという状態になってきました。体重を脚で支えきれなくなってきている状態。

5kmに一度くらい足の疲労を誤魔化したくて河原で寝そべりました。天気も良いので休んでいたくなるのをこらえて進みます。小休憩は増やしすぎるとペースの効率が悪くなるので私は前の小休止から最低5km進んでからと決めていました。とてもきついんですけどね。

三郷では昼ご飯を食べると決めていました。何を食べるか迷いましたが、たぶん汁物しか受け入れないだろうと思い、ラーメン食べようとなりました。調べると家系ラーメンの店が14:30までやっています。そんなこってりしたもの食べれるのかという不安もありましたが、これは行くしかないです。ラーメンを楽しみに歩いていました。

 

途中飛行機の模型?が飛んでいるのを見ました。本格的なラジコンってやつでしょうか。

流山が近づくと左手には巨大な倉庫と思われる建物が見えました。アマゾンの倉庫もあるようです。

三郷の手前では流山橋と最近開通した有料道路の橋を見ました。有料道路は流山橋の渋滞を減らすために作られたものですが、流山橋はこの日も渋滞していました。そういえば「翔んで埼玉」で有名人カードで千葉と対決するのはここですね。

 

川と交差するものが増えてきました。地味に立体交差のアップダウンがきついです。

この区間では一気に自転車が増えました。人口希薄地帯から都市部に来たことを感じます。

 

13:40に140km地点の三郷に到着。ここではゼリーや飲料はほとんど減っていなかったのでラーメン屋に直行します。家系ラーメンの店で味玉ラーメンを選択。小ライスも食べました。意外と食べれるものですね。胃腸はまだ元気そうです。

 

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<三郷→篠崎(158km地点)>

ラーメン食べたのでしばらくは歩くことにしました。

途中でTXの高速の列車が出てきていよいよ近くなってきたと感じました。

遠くにでかいビル群が出てきました。金町かな?と思ったら松戸でした。松戸の遠景は初めて見ましたが、こんなに栄えているんだなと思わされました。

 

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常磐線が見えてきました。ということは東京都葛飾区になります。いよいよ東京に入りました。長い長い埼玉を抜けました。100kmくらいあったでしょうか。

歩いてばかりいたので金町浄水場の脇で小休憩したあと、走ってみたらきついながらも意外と走れました。ここから篠崎までは走っていた時間の方が長かったです。

158km地点のファミリーマート篠崎町三丁目店に到着です。

ここではファミマカフェのコーナーがあり、温かいココアを飲んでる間にスマホを充電しました。

 

<篠崎→ディズニーランド(ゴール)>

篠崎からは旧江戸川沿いを進みます。道はここまでよりもかなり悪く、一般道の歩道を通る区間もありました。特に何のためなのか分からない凹凸のアップダウンに苦しみました。

道が悪いのもスピードが出ない要因でしたが、ここまでと変わって急にスピードが落ちました。脚が接地に耐えられなくなってきていました。もはや走ることは想像もできず、歩くしかない。

さらに堤防工事でまたしても道が塞がれており、迂回路をいくはめに。こんなところでもやっているとは。

 

中川と合流してからはまともに風をうけるようになりました。東京は群馬や埼玉と比べれば気温はマシだろうと思っていましたが、風は冷たかったです。

風をまともに受けて寒いため、小休止できるような場所もなく、歩き続けます。途中のファミマがありましたが、足が限界でサイクリングロードから階段を下ることすら、やりたくなくてスルーしました。

 

浦安を抜けて、168km、あと2kmくらいというところでとても明るい人工物が出てきました。最初は舞浜大橋がライトアップしているのかと思ったのですが、これが最終目的地のディズニーのホテルでした。こんな派手なんですね。いよいよクライマックス。

 

サイクリングロードから舞浜大橋は互いに高架なのに接続が悪く、大きく回りました。どんな設計だよとか思っていました。

 

長い舞浜大橋。寒くて身体は震えていました。光の方へ一歩ずつ足を進めます。

最後の最後で千葉県に入りました。

 

橋を渡って高架下を進むと人が増えてきました。ディズニーの駐車場に向かう人でしょう。

 

肩で息をしながら進み、ついにあの看板が見えました。

最終目的地、東京ディズニーランドです!

 

ディズニーの看板前でゴール!

きつかった…。でも確かに群馬から走ってきました。170kmでした。

時刻は20:04。35時間ちょっとのタイム。スタートから36時間の制限時間まではあと1時間を切っており結構ギリギリになってしまいました。

写真を撮ってもらいました。本当に限界感が出てる顔になっていました。

 

やりました、100マイルはおろか、106マイル達成です!

 

歓喜に浸る間もなく、舞浜駅まで400mほど頑張って歩きました。舞浜ってこんな人いるの…。当たり前ですがこんなウィンブレ姿の人は見かけませんでした。

電車に乗っても寒い…。京葉線座れなくて絶望…。

新木場で有楽町線に乗り換えますが、階段は下りれず、エレベーターを使用。

新木場は始発なのでことなきを得ました。乗ってれば最寄りに着きます。

寝過ごさないようにと思いましたが、寝る気配もなく最寄りに。

足が動かないし、何よりも寒い。東京なのに寒くて仕方がない。

限界過ぎて家まで1kmなのにタクシー使いました。骨折の手術後でもタクシー使わなかったのに…。ワンメーターで助かりました。

帰宅して速攻で毛布かけて横たわりました。体温測ったら38.2度。そりゃ寒いわけですね。まあ寒気だけで咳も頭痛もないから寝れば治るだろうと踏んで寝ました。(翌朝には平熱でした)

 

翌日は足がきつくてほとんど動けなかったし、液体っぽいものしか胃が受け付けませんでした…。しかし、仕事は溜まっていたので朝8時からやりました。社畜かな。

 

後半部分、本当ギリギリ

 

何が功を奏したか

 

・過剰に小休止をしない

・大休止でも行うことをルーティン化していて、無駄に長居しない

・ペースの管理

・精神的な希望を持つように努める(後述)

 

どこにエイド(主にコンビニ)を置くかは1つ考えるポイントだと思います。

私の場合は前半はおよそ30kmに一度くらい、後半は20kmに一度くらいで寄っていました。遠すぎず近すぎずといったところでしょうか。自分の場合はこれが40kmとかになると遠すぎてあきらめたくなるんじゃないかと思いました。

さらに小休止の間隔ですが、だいたいこのエイドまでの距離を3分割していました。エイド→ラン→小休止→ラン→小休止→ラン→エイドといった感じです。エイド後最初のランは補給したから多少走れる、次の10kmは「10km走ったら補給ができるぞ」、次の10kmは「これ走ったらエイドだぞ」と思うことで精神を保っていました。2分割だと距離が長く、4分割だと精神的にきつくなるのではと思ってこれを採用していました。

きつくなってきたら3分割の最初の区間を長くします。20kmなら8-6-6kmとするように。補給後が一番体力的にマシな状態なので。残りをゆるい距離にして精神を保ちました。

最終盤は足がきつすぎてこんなの関係なく5kmに一度としていました。しかし、これも最低5kmと決めて進んでいたので最低限の小休止で済みました。

 

さらなる長距離レースは

トレランは100マイルレースがそこそこありますが、ロードはかなり少ないです。

川の道フットレースがおそらく最長で500km超。これはハーフもあります。正直500kmは想像できないですね…。ハーフはまだ現実味がありますがそれでも250km…。

次に大江戸小江戸200kmというレースがあります。200kmの他に92kmや230km、260kmもあります。オリエンティアではTNBさんが出ていました。

しかし、これも制限時間36時間です。結構厳しい。しかも川越で仮眠できないらしい。

 

なかなかハードルは高そうですね。

そもそもこれらの大会は100kmとかの大会走ってないとそもそも出場が厳しそう。

 

というわけで、次は100kmのレースに出てみようかなと思います。都合合えばサロマ湖100km出ようかな。