会社でオリエンテーリング部を作った話

この記事は12/6のオリエンティア裏advent calendar(オリエンテーリング Advent Calendar 2022 - Adventar)の記事です。

 

京葉OLクラブ・GROKの吉澤です。毎年advent calendar書いている気がします。書きたがりです。普段はOK-infoの記事も書いています。(書く人募集中です。)

同期の坂野に「今年も裏advent calendarやろうよー」と言ったら一瞬で用意してくれました、感謝です。

 

本題に入ります。昨年12月に会社にオリエンテーリング部を設立したので、その内容について記載します。

 

主に学生の方向けに説明しておくと、一般にそれなりの規模の会社には部やサークルがあります。ゆるくやるところもあれば、それこそ陸上とかの大きな大会に出るようなところ(実業団というのかな?)もあると思います。しかし、一般的には大学のサークルに比べると活動は決して盛んであるとは思えず、私の会社では部に所属している人は体感で10-20%程度でしょうか。

なので、私の感覚では部に入るのもかなり珍しいし、新しく部を作るなんていうのはレア中のレアなことです。そんな中で作ってしまった話になります。

 

<どうやって作ったの?>

先述の通り、弊社には社内サークル活動があります。

サッカー、野球、バスケあたりのメジャースポーツがいくつかという感じでした。数は少なく、私が興味あるサークルはなかったです。社内サークルとは縁がないまま過ごすのかなと思っていました。

 

ところが設立条件を見るとかなりゆるく、「(できれば)4人以上の集まり」という程度のものでした。意外とやろうと思えば行けるかも?と思いましたが、オリエンテーリング経験者をそんなに大きくない会社で4人も集めることができるわけはありません。ここは社内の自分の仲の良いグループを巻き込みました。彼らはもちろんオリエンテーリングのことはほとんど知りませんでしたが、興味をもってくれました。とりあえずこのグループメンバーでオリエンテーリング部を申請してみることにしました。

 

果たしてこんなもので承認されるのか不安でしたが、簡単に部として承認されました。動いてみれば意外と何とかなるものです。

 

<なんで作ったの?>

ポイントは大きく2点あります。

1つ目はコロナ禍で出社形態が大きく変わったことです。弊社はコロナ禍以降テレワークが常態化して、私の課はほとんどの人が毎日テレワーク、おそらく社内でも半分くらいはリモート勤務だと思います。テレワークは通勤時間がかからないなど大きなメリットがありますが、逆に大きなデメリットがあります。ご存じの方も多いと思いますが、「人とのコミュニケーションが減る」ことです。コロナ禍以前では社内で当たり前にしていた雑談は減り、同期など部をまたぐような関わりは減り、接する人の数が極端に絞られました。特定の人と特定の話(主に仕事内容)しかしない環境ができあがります。人にもよると思いますが、私にとってははっきり言って面白くないです。

このような状況では交友関係は一向に広がりません。これを解決するにはオンラインだけでは難しく、リアルなつながりを持つ必要がありました。そこで社内コミュニティを作成してしまえば良いじゃないかということになりました。ただし賛同者がいるかは未知数でした。

 

2つ目は会社から社内サークルに補助金が出る(らしい)ことです。団体で活動していれば、大会参加費、宿泊費、資材の補助が合計で年に数万円出るらしいので、これを使用しない手はありません。ただし法人用口座を作る必要があり、これがものすごく面倒です。

 

<新歓活動>

弊社には各サークルが新人向けに説明会を行う場が4月に設けられています。1時間の枠を全サークルで等しく分割するものです。今年は約8分のプレゼン時間がありました。これ以外では社内サークルについて知る機会はほぼ皆無であり(自分の意思で社内サークル一覧を見るしかない)、事実上唯一のアピールの場所です。

 

とはいえ、12月にとりあえず作った団体の活動実績などありません。

本来、活動実績がちゃんとあるサークルや2年目社員(最も年次が新入社員に近い)がいるサークル、若手が多いサークルが多少有利なのですが、コロナ禍でどのサークルもほとんど活動できてなかったようです。この2年間社内サークルに入った社員はほとんどいないようで、入社2年目・3年目がプレゼンしている団体もほとんどいませんでした。これは追い風だったと思います。

 

私は大学の新歓担当をやっていたこともあり、オリエンテーリングの説明をするのには慣れていましたが、8分という枠で何を伝えるかというところは結構悩みました。色んな大学の新歓用twitter, Instagram, HPなどを見させてもらいました。一方でプレゼン相手が大学生ではなく、社会人1年目というところには注意が必要でした。

・基本的に平日の時間はあまりない

・土日がメイン

・「このスポーツは大学から始める人がほとんど」の決まり文句は使えない

・インカレはないので「この大会で勝つのを目標に頑張る」のような文言は使いにくい

・社会人は大学生以上に運動の習慣はない

 

頭を使うスポーツ、森がきれい、自分のペースで走れる、ゆるめで新しい団体であることなんかを前面に出す感じでプレゼンはしました。ちなみに「オリエンテーリングを知っている人いますか?」と聞いてみましたが、約80人のうち知っていたのは2人でした。

 

プレゼンは割とうまくできた手応えがありましたが、翌日も翌々日も入部希望のメールは来ず、これはダメかもなーと思って結構萎えていました。しかし、1週間くらい経って、1人から興味があるというメールが来ました。彼と天王洲アイルのコースを一緒に回りました(ギルド・フォー・オーの方、会社近くのテレインの地図ありがとうございます)。オリエンテーリングが楽しかったかは分かりませんが天王洲アイルにテンションが上がった彼は晴れて入部してくれました。いやもう本当嬉しかったです。(ちなみに私も初めての天王洲アイルでしたが確かにテンション上がる区画がありました。)

 

そのあとは特殊で1人目の人が2人目を連れてきてくれました。そして、つい先日「オリエンテーリングに興味あります」という人が突如2人も現れました。こうして所属している人は合計8人になりそうなところです。

 

最初に入ってくれた人に入った理由を聞くと、

・先輩社員と話す機会が少ないのでサークルで関わりを持ちたい

・私の所属していた部署に興味があった

個人競技が良い

・サッカーとかはきつそうだけど、この団体は最近できてるし、ゆるそう

 

だそうです。

 

これを聞くとどうやら他の団体と差別化されているということが重要だったようです。

 

<活動>

・7月に野川公園オリエンテーリング大会に参加

・食事・飲み

・皇居ラン

くらいです。9月まで活動の制限があったこともありますが、地図読みもほとんどしていません。まだ言うほど活動できてないですね。

 

課題としてはフォレストに行く難易度が高いことが挙げられます。新歓向けの大会や新歓用のコースは4-6月くらいに提供されますが、完全にこの時期を逃してしまいました。また、普通なら新入生でもオリエンに行き続けることで「東京から日光や富士は近い」と洗脳(笑)されるのですが、この状態にもっていくことができませんでした。フォレストの大会に誘っても「栃木はちょっと遠いですね」…と断られています。栃木がダメとなると非常にきついことが分かりました、矢板・日光は偉大です。最初にフォレストに入るのは東京・埼玉で開催の入間市大会やJC大会のある4月になるかな…。(各方面にお願いなのですが、近場で開催される機会があったら是非混ぜていただきたく。)

 

また、自分がクラブに所属していながら、会社のサークルもやるというのは体が2つほしい状態でそこそこ大変です。行きたい大会を優先するか、近場の大会で一緒に回るかとかですね。

 

<今後>

まずはちゃんと活動を活発化させることが大事ですが、その先としてはどこかの企業のオリエンテーリング部と対抗戦とか交流会とかしたいなんて思っています。本社がとても近いのでまずはソニーOLCと何かできたらいいな。あとはリレー大会にチームを出したいですね。

秋インカレ注目選手

今年も秋インカレがいよいよ迫ってきた。

スプリントは富士見高原リゾート、ロングは編笠山

富士見高原リゾートは旧図があり、対策しやすいがプランナーは稲森であり、かなり難しいコースが予想される。加えて傾斜が結構あり、タフでないと勝てない。

編笠山はゴツいのだが、笹ハッチを切る力、岩への正確なアタックなども大きなポイントだ。

 

春インカレに続いて注目選手と予想を。

 

<スプリント>

男子

二俣選手(京大)

全日本スプリント早かった。足がはやい。

本番が割と苦手なイメージあるが、果たして。

 

平岡選手(京大)

二俣と双璧をなす選手。去年は7位。荒れた西日本スプリントセレは圧倒的1位通過。

 

永山選手(筑波大)

スプリントのイメージは強くないが入賞する実力はあるはず。

 

本庄選手(東大)

昨年インカレスプリント5位。関東セレ1位。昨年より上の順位を取れるか。

 

用松選手(慶應大)

足の速さに定評がある。直前の伊勢原スプリントも良かったので期待大。

 

菅波選手(筑波大)

昨年はノーシードながら6位入賞。この選手もどうやら足が速いらしい。10月の東工大スプリントでは優勝している。

 

入江選手(早稲田大)

言わずと知れたスプリントの鬼。昨年5位。ロングはなぜか一般のようでスプリントにかける思いは他の人以上だろう。

 

入賞候補筆頭はこの7人かなといったところ。優勝は割と読めないが入江、本庄、二俣あたりが強いのではないかと思っている。

 

その他の注目選手

高木選手(北大)

北東セレ1位。フォレストではインカレリレー1走で1位帰還の実力。

 

稲毛選手(東北大)

直前の富岡スプリントで圧倒的なタイムと低ミス率を出した。去年一昨年ともにペナでやらかしてるらしく名前を聞かなかったがハマれば早いかもしれない。

 

女子

松本選手(神戸大)

昨年のスプリントチャンプで優勝候補筆頭。WOC代表でもあり、経験豊富。

 

近藤選手(名古屋大)

昨年3位。ケガから復帰した模様。

 

長瀬選手(お茶の水女子大)

昨年6位。今年はユニバーにも行っていた。

 

落合選手(京大)

1年生だが中高からの経験者。全日本8位で早速実力を見せている。

 

樋口選手(筑波大)

昨年のインカレスプリントは1年生ながらなんと5位入賞。その後も安定して早い。

 

桑原選手(横国大)

正直シードでも良いくらい。全日本スプリント8位。東工大スプリント、伊勢原で学生女子1位と好調。もともと走力には定評があったがナビゲーションが追いついてきている模様。

 

松尾選手(神戸大)

WOCスプリント選考では4位で補欠であったがタイムは松本選手と大差なかった。こちらも走力はピカイチ。直近でどこまで伸びているか。

 

入賞はこの辺りで争うだろうか。

 

その他の注目選手

水上選手(東北大)

一昨年のインカレスプリントで入賞している。

 

山崎選手(筑波大)

1年生ながらとても伸びている選手。どこまでいけるか。

 

<ロング>

男子

永山選手(筑波大)

海外遠征を経て強くなった選手。昨年度秋インカレなど本番に弱いと言われていたが、全日本では堂々の入賞。

 

二俣選手(京大)

去年はビジュアルまで1位だったが、その後の回しで順位を落としてしまった。毎月300km以上走っており、圧倒的なフィジカルを誇る。リベンジなるか。

 

平岡選手(京大)

昨年度インカレチャンプ。関西セレでも1位通過。

 

本庄選手(東大)

昨安定して早い。関東セレは永山の次点で2位だった。

 

この4人は入賞堅いと思っている。

 

高木選手(北大)

先ほども書いたがインカレリレーでトップ帰還した選手。北東セレも一般含めてぶっちぎりのタイムだった。

 

用松選手(慶應大)

普通に速いが、当たるととても速い選手という印象。ユニバー選考会ではMECでの出場だったが、MEで走っていれば選考されるタイムだった。本番で力を発揮してほしい。

 

祖父江選手(筑波大)

昨年度7位。最近の結果を見ると調子は上向きに見える。

 

美濃部選手(横浜市大)

昨年はミドルで新人特別表彰。早大OC大会などで入賞している。

 

その他の注目選手

金子選手(東大)

一時期ケガしていたようである。実力は十分。

 

寺嶋選手(東農大)

経験豊富な2世オリエンティア。スキーOの印象が強いがフォレストも速い。

 

女子

長瀬選手(お茶の水女子大)

昨年度2位。セレは1位通過。

 

近藤選手(名大)

昨年度3位。

 

上島選手(お茶の水女子大)

昨年度4位。長瀬選手とともに最後の秋インカレというのが信じられない。

 

松本選手(神戸大)

昨年は1つの大きなミスで入賞を逃してしまった。今年の入賞の期待は高い。

 

吉田選手(東京理科大)

昨年度7位。2世ティアで経験豊富。セレ3位通過。

 

落合選手(京大)

スプリントのコメントと被るため省略。

 

樋口選手

インカレミドル7位。セレ2位通過。

 

この辺りが入賞争いと思われる。

 

その他の注目選手

羽鳥選手(新潟大)

1枠しかない北信越の枠を勝ち取った選手。今年は北信越セレが一番熾烈だったのは間違いない。

 

福田選手(国際基督教大)

安定した実力を持つ選手。JWOCにも出場経験あり。

 

山崎選手(筑波大)

スプリントのところでも書いたが、スプリント以上にフォレストが楽しみな選手。

全日本スプリント2022反省

 

ボーダー直下(11位)で予選落ちしてしまった。

13分台かつ二俣に追いつかれなければ通るかもと思っていたが甘かった。

 

スタートリストを見た段階でかなり厳しいとは思っていた。シード以外で隠れた実力を持つ人が多く、ボーダータイムは最も厳しいヒートになると思っていた。レーン13番手くらいだと思った。実際には新田見がペナったので実質12番目で予想はあながち間違っていない。さらに言うと平岩選手に勝てるとは思っていなかったが、逆に森選手に負けを喫するとは思っていなかった。

 

しかし順位はともかくタイムで見ると結構差は大きく、10位と16秒差。

 

予選レース自体はまずまずといった感触だったが、ミス率は9.2%あった。

当日はあまり思い浮かばなかったが、振り返ると大きく4つのレッグに原因があると思っている。

まず、△→1→2。読図に集中するあまり、スタートフラッグを見逃し、不安になりながら進んで出てきたコントロールが1番だった。2をしっかり読めてなく、変なナビをして12秒のミス。

次に11番。村上さんを追い抜こうとしたところで読図が甘くなったのか岩を見逃し、9秒のミス。

続いて20番。ポスト位置の勘違い。柵ではなく池の角にあると思っていた。10秒。

最後に22番。前を走っていた違うパターンの選手についていきそうになり、しかも気づくのが遅く、7秒のミス。

 

全体の流れとして考えると、それなりに早いとはいえ、同時出走の村上さんや池さんと同じくらいで走っていてはいけなかった。

それに加えて、前半部の比較的細かい回しのタイムがかなり悪い。先読みしている余裕がなかったか。

ポスト位置も隠されているものはかなり減速してしまった気がする。何個目の藪とか道から見えそうかとか考える必要がありそう。

 

身体の面では調整がうまくいかず、前々週の左膝の大量出血、前週の左足首のぐねり、悪化していた右脚、延々とだるい感じの両太もも、さらには内臓も良くない状態で散々ではあった。当日2本とも走りきれたのは奇跡的だった。

 

決勝は地図を見ないようにして挑んだ。A決勝組とはスタートフラッグと1ポが見えているくらいの差で実質的にはほぼ同じ条件だろう。18位相当。1つルートのミスがあったと思うが、つぼった箇所はなく、かなり良いレースをした気がした。(ミス率3%)

それでも入賞タイムまではちょうど30秒。走力差も多少あるが、脱出など1レッグごとの細かい動きの差がまだあるのだろうと思わされた。他にもSIをもう少し離しても反応するはずとか。

 

全体的には走れる区間でもう少し追い込むことも必要かもしれない。もっと言うと△→1→2はいつも遅いので読図とのバランスを考えたい。

 

事前アンケートでライバル選手の欄には橘さんと用松の名前を書かせてもらった。まだ遠いけど絶望的な差だとも思わない。競りたい。

 

そして、自分が作図したりとかでコース組んだスプリントを走ってくれた人は(客観的にも)結構早いことがよく分かった。4年生3人に美濃部に桑原。なんだかんだ現役に刺激もらっているなあと思わされる。

 

次は何を目指そうか。スプリントは目標となるようなブランドのある大会が少ない。現役生はスプセレ、そしてインカレスプリントがあるのがうらやましい。とりあえずたくさんパークOに出たい。

 

ノックアウトスプリント練習会

2/23は笠間でスプリントがあり、参加することにした。

 

ちょうど梅の時期ということもあり、午後は水戸の偕楽園に行く計画であったが、大会3日前くらいにstravaで面白そうな企画を目にした。

 

伊豆で2日間合宿を行い、23日は笠間のスプリントに参加後、つくばでノックアウトスプリントをやるというものだった。メンツを見る限り、どうやらWOCを目指す層だということが容易に分かった。自分も23日は笠間で走ったあとはフリーであり、もしかしたら参加できるかも…。

 

nmtくんに聞いてみると、これは前提としてやはりWOC代表を目指す層の練習だということだが、別に参加しても構わないということだった。正直、この層のレベルとは実力がかけ離れているが、最近スプリントのモチベーションが高く、どれくらい通用するか試してみたいと思った。大変おそれ多かったが、参加させてもらうことにした。

 

当日の笠間は9位。ミスは多めだったが、致命的なものはなく、実力を考えればこんなものだろうという気持ちもあった。後半ngym選手に置いて行かれなかったのは走力が上がっていることを実感した。午後を考えるとexは走ったら脚が持たないと思って走るのをやめてしまった。

 

つくばに行くと想定したよりも多く濃いメンツがいた。笠間の7位までのうち6人いた。自分以外の男子は日本ランキングでほぼ全員20位に入るのではないだろうか。(自分は昨年70位台)

 

練習方法が面白かったので記載する。

 

まず、予選を個人で走る。

 

予選の結果で10人中7人が残り、3人は予選落ちする。

 

その後3本マススタートする。パターンあり。落ちた人は集団のスタートから10秒後にスタート。レースごとに脱落者が増え、1本目の準々決勝が終わると5人残り、2本目の準決勝が終わると4人残る。10秒後スタートでもその差を埋めて上位に残れば下剋上が可能だった。

レースは予選のみ2.5kmで他は1-1.5kmの短いもの。短いので全力で走れるようになっている。

 

予選:

典型的なキャンパススプリント。ルートチョイスを生む立ち入り禁止が多め。2.5kmのコースでtopは9'57。自分以外は11分前半では走っていた。私はミスも多いが12分台。

kmkは当初12分台は割と速いと言っていたが、終わってみたら11分前半がボーダーという熾烈な戦いになった。筑波大生に多少は地の利があるとはいえ、tcbnさんが予選落ちした、容赦ないレベルだ。

 

mass1本目:

運動場の周りと簡単な構造の建物回りを使う比較的簡単なコース。

私はtcbnさんと終盤まで競り合う展開。ルートは分かれたが、コースは同じだった。

3:55/kmで走って、ほぼ完璧&完全に全力疾走だったが、上位陣は3:35/kmくらいだった。差を思い知った。

 

mass2本目:

北側の建物が難しいエリアを使用。上位陣のスピードはさらに上がったようだ。私は筋肉痛になり、中盤で置いて行かれた。タフさが違った。

 

mass3本目:

使うエリアは2本目と同じだが、複雑な建物のエリアに立ち入り禁止が増えてかなり複雑な構造に。ゴール直前まで筑波勢2人と早稲田勢2人の4人が競り合ったが、kmk以外の3人は立ち入り禁止でdisqだった模様。私はその難しいエリアで現ロスした。

 

 

スプリントをマススタートする機会はなかなかなく、新鮮だった。地図を読みながら極限までスピードを上げる経験ができた。混ぜていただいた筑波勢に感謝。次にやる機会までにもっと競れるようにする。

2021年度インカレミドル前夜

注目選手へのフォーカスとか。

 

三重に向かうにあたり

 

現在21:16。明日の名古屋は雪で新幹線が遅れるかもということもあり。夜行バスで行くことにした。夜行バスは23:30とかでちょっと時間があるのでこの記事を書いている。

 

今日もまたインカレリレー2018の動画を見てしまった。何度見てもうるっときてしまう。リレーの前にオフィシャルを依頼されていたが、あの日のリレーを見て、より現役にコミットしようと思ったのを覚えている。

 

そこから3年の月日が経ってしまった。2年間リレーは開催されず、結局自分の思いがインカレリレーの舞台で花咲くことはなかった。しかし、そんな無念さ、置き忘れた気持ち、煩悩のようなものも明日の走りを見たらようやく昇華されると信じてやまない。

 

母校、慶應は最後まで出場を勝ち取ろうとしたが、残念な結果となったようである。特にあの日、優勝に手が届きそうで届かなかったというところを目の当たりにして、当時走ったチームの思いを継ぐ世代が走れないというのは残念でならない。

 

他にも東北大、東工大などが出場できないようでミドルは繰り上げ選手が大量発生しているようだ。

 

注目選手

 

今さら取り上げるまでもない選手もいるが、簡潔に。

<男子・最有力候補>

平岡・二俣(京都3)

ロングワンツーの2人。実力は言うまでもない。特に体力に定評があるがミドルはどうか。

 

朝間・伊藤元(東大4)

東大のWエース。ロングも入賞。ラストスタート伊藤選手はミドルのイメージが強い。

 

本庄(東大3)

夏は若干調子を落としていたように見えたが復調。セレも速かった。

 

森清(早稲田2)

言わずと知れたJWOCミドルAファイナリスト。その実力はいかに。

 

<男子・個人的注目選手>

 

金子(東京2)

経験者でjwocer。CC7の1走では途中までトップを走っていた。インカレロングの成績も上々。山川さんも推してた。

 

永山(筑波3)

秋インカレでも多くの運営者が入賞候補に挙げていた。本番で実力通りの走りをできるか。

 

阿部(横浜市立4)

ミドルセレ2位通過などミドルに強い印象がある。こちらも本番で調子を出せるか。

 

清水(北海道4)

ミドルセレでは全体2番目のタイム。北大のエース。

 

<女子・最有力候補>

阿部(実践4)

ロングチャンプ。そのタイムは圧倒的であった。2冠なるか。

 

長瀬・上島(お茶の水3)

ロング入賞。3年ながら上位によくいる選手の印象。先輩を越えられるか。

 

永山(神戸4)

安定した実力を持つ。親戚である永山(男)とW入賞もあるか。

 

<女子・個人的注目選手>

松本(神戸3)

スプリントチャンプ。ロングでは1か所大きなミスがあり、入賞戦線から離脱となった。足の速さは言うまでもなく、ミスを抑えて入賞なるか。

 

中神(静岡4)

スプリントで入賞している。静大からミドルで入賞すると何年ぶりだろうか。

 

栗山(横浜市立3)

スプリントでは過去最高の7位。ゴリラレッグにも強い選手。

 

大石(新潟2)

実力伸び盛りの選手である。全日本W20E優勝。

 

樋口(筑波1)

インカレスプリント入賞で我々を驚かせた一人。小牧の指導もあり、すごい速度で上達している選手。樋口vs木口の1年生対決も見たかった。

 

リレー展望

 

<男子>

3人完璧に揃っている東大が最有力候補。次いでWエースのいる京大だろう。京大の3人目の選手は1走の可能性が高いがここでどれだけ走れるかが大きなポイントである。東大の3人目は本庄の他に金子という案もあるだろう。

 

早稲田も森清・入江がおり、上位にきそうだ。3人目は宮岡だろうか。北大も選手層が厚い。筑波も祖父江・永山は経験豊富だ。横浜市立は3人そろってエリートというチームでの出走となるだろう、CC7の1走で4位帰還の美濃部選手もいる。GPSがついていない大学では名大・新大が有力か。

 

<女子>

混成を除けば永山・松本を擁し、3人目も実力のある神戸大が優勝候補筆頭だろう。3人揃って実力のあるチームが少なく、崩れないチームが上位に立つことが予想される。椙山・新潟などがそうか。入賞ボーダーはなかなか読めず、エリートを2人を抱える筑波、横浜市立や名古屋、大阪などが絡むか。岩手大は正直言って、未知数である。横浜国立も1年生2人のチームながら、ハマれば面白い展開になるだろう。実践女子も6位までの差が10分程度であれば、(2018の茨大・勝山選手のように)阿部悠が前を全員抜いてくるということも十分ありうる。

 

最後に

困難な状況で3年ぶりに開催されるということで、実行委員会の人には頭が上がらない。私もスプリント実行委員長として秋インカレを開催したが、時期が良かったため、後半はそこまで対コロナに苦労しなかった。春インカレは地元と良好な関係を築き、役員が時間を費やして準備していることが伺える。

 

参加できる大学生は全力で楽しんで走ってほしい。応援してる。現地でまた感動するレースがみたいな。3年ぶりに春の祭典が幕を開ける。

ウルトラOについて/インカレ裏話(advent calendar 裏7日目)

裏7日目を担当します、吉澤雄大です。

 

前中さんと共に今年度の秋インカレの実行委員長を務めました(私はスプリント部門の実行委員長)。また、スプリント地図も3枚ほど作成しました(「多磨霊園駅南」「葉山一色」「武蔵野の森公園」)。野沢温泉スプリントではオリエンテーリングの個人的ベストレースを更新して、関東・北東スプセレの運営も実はしていて、何かとスプリントに縁があった年でした。オリエンテーリング以外では今年JR全線(だいたい20000km)の完全乗車を果たしました。

 

ウルトラオリエンテーリングとインカレについての話を書きます。

 

〇ウルトラオリエンテーリング

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ウルトラOのスタート前集合写真

 

ウルトラ競技と言えば、超長距離(だいたい100kmくらいから)を走る種目(?)のことですが、オリエンテーリングにもあったんですね。名前もウルトラオリエンテーリング

 

5月に長野県の元善光寺(飯田)から善光寺(長野)までを地形図上のチェックポイントを撮りながらナビゲーションして走るという「ウルトラオリエンテーリング元善光寺-善光寺」というイベントがありました。

 

驚くことなかれ、コースは176km、累積標高は3000m以上です。

制限時間は36時間。スタートが6時でゴール閉鎖が翌18時。

言うまでもなく、過酷なイベントです。ちなみに176kmというのは100マイルではなく、なぜか108マイル。8マイルはおまけみたいなものだと思いますが、終盤の8マイル(=15km)絶対つらいですね。ただ、想像と違うのは大部分がロードだということでした。

 

要項を見て、過酷なのはもちろん間違いないと思っていましたが、同時に私はロマンを感じました。176kmも走るイベントが存在して、しかもナビゲーションが必要だなんて。一度は挑戦してみたい、自分の力を試してみたいという気持ちになりました。昨年は大きな目標を立てずに何となく過ごしてしまったので今年は何か達成したい、また今年の自分が時間的余裕が比較的ありトレーニングの時間を取れそうというのも参加を決めた理由でした。

 

相方は大学時代の一つ先輩の田中悠さん。長野に住まれています。なんと二つ返事で参加を決めてくれました。1/1(エントリー初日)に張り切ってエントリー。今年の2大目標の一つになりました(もう一つはインカレ運営)。

 

さて、当たり前ですが176kmも走ったこともないし、走れる体力もありません。

 

参考までに当時の自分のバックグラウンドは

・走ったことのある最長距離:50km

オリエンテーリングの実力:日本ランキングで100位くらい

・月間走行距離:100km弱

 

という何とも言えない状態でした。

 

さて、はっきり言って何から対策すればいいのかレベルの状態だったので、数々のイベントに参加しているなっちこと山岸さんにコツとトレ方法を聞いてみました。

 

すると、自分ではあまり検討もしなかった答えが返ってきました。

  • 厚底靴が大事。普通のオリエンシューズでは持たない。
  • 補給食とタイミングを見極める
  • 40kmくらいのトレを繰り返し、本番3週間前くらいに本番の半分程度の距離を走る

 

特に靴はあまり意識していない部分でした。やはりウルトラ競技では足への負担が大きいのは間違いないです。すぐにHoka oneoneのスピードゴート4を購入しました。

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スピードゴート4。底が厚い。

30km-40km程度のランを何度かこなし、月間走行距離も3・4月は150km程度に、直前1か月では180kmくらい走っていました。景色が良いので家から近い三浦を走るなどしていました。

 

三週間前にリハーサルとして2人で長野で70kmのランを実行しました。ですが、スタート10kmで塩尻の峠を越えるコースにしたためか、悠さんは膝を痛め20km過ぎでリタイア。私も45km過ぎからの鳥居峠のきつい下り勾配を調子乗って走ってしまい、52km過ぎで足が棒になり終了しました。不安が残る結果となりましたが、得られたものも多かったです。ちなみに私は次の日に(めっちゃ走った後、休息を挟んで走る練習として)菅平練習会に参加して10km走りました。きつかったですが景色は最高でした。

 

リハーサルで得られたことや改善点

・膝が痛いのは靴の検討とサポーターをするなどで対策してもらうことにした

・急な下り勾配を絶対に飛ばして走らない方が良い

・6:30/km-7:00/kmくらいがずっとペース保つのには楽

・登り勾配もずっと走っているとかなりつらい

・10km程度毎に補給を入れるのが自分には合っている

・昼は走っていれば意外と暑いが日が落ちると寒いくらいになる

・マメができる

 

<計画>

プログラムも出たのでここまでを踏まえて計画を立てました。

途中の関門は4つあり、通過限界時間が決まっています。当然それに引っかかってはいけません。

 

立てた計画の主な内容は以下の通りです。

・飯田に前泊して朝5時の始発に乗ってスタート地点へ向かう

・平地と下りとごくゆるい登りは7:00/km程度で走り、きつい登りは全部歩く。

・序盤から飛ばす人がいると思うが、人のペースにつられない。

・ナビゲーションはなるべく2人でやる

・120km地点の松本エイドで3時間程度仮眠する

・136kmの立峠の関門時間が厳しく、仮眠後は疲れで仮に全部歩いてたとしても間に合うように遅くても4時に松本を出る

・困ったことがあったらできるだけ止まってすぐに解決するようにする

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計画していた走行予定



<懸念や対策>

・暑さ…暑いことが予想されたので熱中症対策、特に水分と塩分の補給を意識した。塩分は塩飴とカルパスを用意した。

・靴擦れ…マメができやすいので、ワセリンを塗るのと靴紐のきつさの調整をした

・腹痛…腹痛が起きる可能性が高く、胃腸薬を常備した。ある程度どの辺にトイレ(コンビニ)があるか事前に調べた。

・カバンが重い…食料と水は調達できるのでコンビニが長い区間ないところを除いては多く持ち過ぎず、荷物を軽くした。

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懸念とか持ち物



<前日から当日>

数日間カーボローディングをして、カロリーを蓄えました。カーボローディングは大学3年のインカレ振りでした。

GPSをつけて走るのですが、京葉の人がGPSのサイトをクラブ内で宣伝してくれました。

大会前日は半休を取得して、午後に実家から飯田に移動しました。中央道府中15:30くらいのバスに乗りましたが着いたのは19:30くらい、飯田が遠くて驚きました。色々やっていたら意外と寝るのが21:30くらいになってしまい、7時間くらいしか寝れない。もう少し寝るべきでした。

 

スタートに間に合う電車が5:00発の1本しかないので朝は早いです、4:30起き。当日5:00の飯田線はこの大会の参加者で埋め尽くされていました。

 

元善光寺では県協会の木村さんはもちろんいましたが、他にも知っている顔が。昨年のスノーシューイング大会で会った岡村くんでした。彼は昨年秋にトレイルで100マイルを走っている強者です。まさか、こんなところで再会するとは。というかこの大会、オリエンティアが結構いるのかと思ったら全然そんなことなく、ロゲに出るような人やロングランナーが多かったようです。

 

スタートして20kmくらいは非常に順調でした。第一エイド(飯島)をほぼ予定時刻通り通過。思ったより通るルート上のコンビニが少なかったですが、ここは長野県。たくさんのハッピードリンクショップがあります。水分は自動販売機でも補給していました。周りを見ると、すごい速度で走っていく人、ポイントを通り過ぎてしまい戻ってくる人が少なからずいました。

 

第一エイドを出てしばらくすると、見慣れた景色が出てきます。「駒ケ根高原」のテレイン内を通過するのです。JICA、南割公園の野球場、いつもよく走る道。オリエンテーリングでよく走るところも別の形で走ると違った景色に見えるものです。光前寺、こまくさ橋とちょっと観光客もいるような名所を通ります。この辺は結構登っていてつらい区間なのですが、楽しかったです。この辺りまでは予定通りのタイムで通過していきます。もう夕方くらいの感覚でしたが、起きたのが早すぎるだけでまだ12時とかでした。

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気持ちの良い参道ですね

 

駒ヶ根エリアを通過すると、畑の道が続きます。これは何を意味するかというと直射日光を浴びることになります。この日は日差しが強く、気温も高くてこのエリアはかなり厳しく感じました。徐々にダメージが蓄積していきます。

 

オリエンティアである我々も63km地点の第2エイド(箕輪)までにナビゲーションのミスをいくつかして20分くらいのロスタイムを出しています。ミスをしたときの精神的ダメージはかなり大きいです。集中力を持続させるのも大変です。

 

第2エイドは16時ごろに通過。理想の通過時刻からは1時間遅れ。この時点では、どちらかというと悠さんより私の方がつらそうにしていたでしょうか。やはりふくらはぎ、太ももともに疲労が溜まってきています。私は一度靴を脱いで休憩しました。ここでは熱中症と思われる、休んでいる選手が何人かいました。

 

自分はこの直後くらいが最も厳しかったですが、80km手前くらいのコンビニで食料をチャージして復活します。悠さんは妙案だと言ってコンビニで買ったインスタント味噌汁を飲んでいました。

 

明るかった空は夕闇へと変わっていきます。いよいよヘッドライトを装着します。峠区間直前のポイントが夜暗い中では結構難しく、悠さんのナビゲーションに救われます。20時くらいに長い峠区間に突入。ここは登りがきついため、全部歩きます。ここでアクシデントが。

峠の頂上で悠さんが寝始めてしまいました。まあ5分くらいなら良いのですが、15分以上経っても起きない。さすがに起こしましたが、結構疲れが来ていることを理解しました。

そもそも走っているのに眠くなるという事態を想定していませんでした。普通ならそうだと思いますが、動き続けて既に16時間以上。さらに周りはほとんど明かりがない暗闇。無理もないです。

 

峠を下りて大きな道に出ると、道端に車と人の姿が。悠さんの会社の人が応援に来てくれていたようです。峠で「もう全然走れないよ」と言う悠さんでしたが、かなりの刺激になったのではないかと思っていました。

 

90kmを越えてペースが明らかに落ちました。悠さんは、もうペースを保って走れるような状態ではなさそうで、歩くだけで精一杯な様子。必死に前を歩いてペースを保とうとしますが、厳しい状態。松本エイドについて仮眠出来れば状況は変わるだろうという希望だけ持っていましたが、自動販売機とコンビニが出てくるたびに休憩や仮眠を取っていたのでペースが25分/kmくらいまで落ちてしまいました。

 

その後もペースは戻らず、日付が変わりました。さすがにこの消耗状態でこれ以上走ってもらうのは、どこか虐待のようにさえ思えました。冷静に考えてこのままのペースだと20km先の松本エイドに着くのが6時(関門閉鎖)を過ぎそうということもあり、ついにリタイアを決意。そこはちょうど運営の車がいた100km地点のコンビニでした。100マイルを夢見た旅はここで終わりを告げました。それでも18時間半、100km動き続けたのでした。

 

運営カーに乗って松本エイドに到着すると結構人がいてびっくり。そして、まだ走れそうな人はほとんど仮眠しないで出ていくことに驚きました。出していただいたインスタント味噌汁がしみる…。2日間でなすのインスタント味噌汁のファンになりました笑。先述の岡村ペアも松本でリタイアしていて、やはり過酷なレースだったようです。

 

翌朝6時前に目が覚めると、全身がものすごい疲労感。そう、走れていたのはアドレナリンのおかげだったんですね。長時間仮眠するときつかっただろうなと思いました。外は冷たい雨が降っていました。全体を通じて完走者は半分くらいの過酷なレースでした。一番早い人は朝にはゴールの善光寺についていたようです、信じられない。

 

<反省>

・夜に走る練習をして挑まなかったのが一番の反省

・カフェインとかがあった方が良かった?

・事前に対策した効果は全部出ていた

 

100マイル(実走できたのは100km)言うまでもなくつらかったけど、また走ってみたいです。とても大きな目標になって良いなと思います。次こそは完走したいです。

一緒に走ってくださった悠さん、コロナ禍で開催した頂いた運営の方ありがとうございました。

 

もちろん翌日の月曜日は有給で爆睡しました。一晩寝ても身体はばっきばきだった。

 

 

〇インカレ運営

今年の裏advent calendar、しゅーとさん、コースプランナーの北見も書きます。表でも競責の平山が書くようで意外と自分の方で書くことが少ない…。振り返った感想でもダラダラと書きます。

 

<全体を通じて>

一連のインカレを終えて、開催できて良かったと心から思います。

 

直前の2年間KOLCオフィシャルをやっていなければ、ここまで「インカレを守るぞ、絶対開催するぞ」という気持ちにはならなかったかもしれません。春インカレの2年連続中止はオフィシャルであった自分にも深い傷(?)と不完全燃焼感を残しました。インカレという学生が目指す舞台がないというのはこんな悲しいことなのかと。学生の無念さは計り知れません。一競技者としても、E権を取っていた全日本スプリントが昨年度中止になり、目標としていた大会がなくなるつらさを感じていました。

 

「秋インカレをなんとしても開催する。」これが自分の思いであり、与えられた最大の使命でもありました。

 

8月頃のコロナの状況は本当に開催が厳しいと思っていました。しかし、日本学連との協議、インカレを応援して頂く人や団体の力、山川さんの渉外、色んな人のご協力によって徐々に開催の道筋が開けていった感じでした。本当に感謝です。

(日本学連が普段話している内容をほとんど知らなかったのですが、インカレを通して驚くほど重要なことをしているということが分かりました。話し合ううちに学生の思いも感じることができました。)

 

閉会式後に若月に「開催できて本当に良かったです…」と半分泣きながら言われ、谷野と3人で歓喜したのは忘れられないです(しゅーとさんもいたら、なお良かった)。

 

次に、(特にスプリントのコースの思い入れが強いのですが)あのコースを世に出せたことが嬉しかったです。本当に素晴らしいコースが提供できると思っていたし、誇りに思います。スプリントの具体的なコースの思いについては北見が書いてくれることでしょう。

 

学生競技者にとっては久々の2日間でのインカレで大会を楽しんでいる様子が目に見えて嬉しかったです。

 

以下、雑談要素が増えていきます。

 

<運営が楽しかった>

ちょっと眠かった以外につらかったという記憶があまりないんですよね。ずっと楽しかった。

明るい人が多かったんでしょうか。すごい雰囲気が良かった。それを表すかのように最後の1か月のSlackの雑談チャンネルの更新頻度は特にすごかった。今すぐあのメンバーでまた運営したいくらい。運責チームが組んだスケジュールが良かったのも影響してそう。

 

<人事・競技などについての小言>

・実行委員長なのにインカレ初運営だった。そんなパターンあるんだってなった。そもそも実行委員長は日学の出身者か競技などである程度名前の知れた方がやるイメージだったので、自分に依頼が来たのが意外だった。

・当初の開催予定地から矢板に開催地が変わり、当初のコンセプトから外れるということもあり、実行委員会は一度解散した。3月以降も引き続きやるか迷った。使用されている回数も多い矢板運動公園で面白くなるビジョンが当時の自分には見えなかった。結局、役職継続となったが、面白くする案が自分では浮かばず、大量の柵で迷路を作るか、何か新しい構造物を作るということを自分の頭では本気で考えていた。あんな良いコースが生まれるとは思っていなかった。

・コースプランナーを誰にするかという話で北見を推挙したが、スプリントが早い人というイメージの他に昨年度advent calendarの文章が面白い人だなと思ったことがある。ロングプランナーの濱宇津は北見のことを「オリエンテーリングめっちゃ考えている人」と思っている節があり、互いに刺激になったようだ。Advent calendarはこんなところにも関連しているというのは感慨深い。

・スプリントの実行委員長だったけど、ロングのコースにも口を挟むなどしていた。ロングにも結構思い入れがあった。

・周囲の優秀さに驚かされた。人事が完璧だった。平山が競責の時点で競技成立はするだろうと思ったのも、役職を引き受けた一因。

・観戦ガイドを見れば見るほど「コース最高!」という感想しか出てこない。

・スプリントの競技成立へ大きな役割を果たしたと思うのが、隔週で開催していた「IOFガイドライン」「インカレ実施規則」「競技規則」「地図記号(ISSprOM2019)」「過去のインカレ報告書」などをスプリント競技班で読む会。この会のおかげでスプリント競技への理解が相当深まった。報告書の大切さも思い知った。

・スプリントの試走は平日。野球場を使った試走はこの1回のみ。

 

<雑談>

矢板運動公園の地図名はすぐに決まった一方で前高原の地図名は実は紆余曲折あった…しゅーとさん明日書いて下さい笑。

・スプリントの観戦ガイドの最後の文章はコースプロフィールのボツ案をちょっと直したものらしい

・スプリント重役は「やまりょうた」が二人。最後が「大」「太」(読みはどちらも「た」)で三人。

・ロング運責の村井が最初にやった仕事はslackのオリジナルスタンプの開発。推せる。

 

明日の裏adventは前中実行委員長です。